癒しの香水！赤ちゃんのいい匂いはいつまで？

赤ちゃんのいい匂いはどうして？

赤ちゃんって、甘くてふわふわとした独特の優しい匂いがしませんか？

思わずずっと嗅いでしまいますよね。

赤ちゃんのいい匂いの理由として考えられるのは、汗という説があります。

新陳代謝が活発な赤ちゃんはたくさん汗をかくので、この汗を分解するときに生じるのが匂いの原因と言われています。

また、お腹にいた時の赤ちゃんは白い膜が皮膚を覆っており（胎脂）、産後洗い流されても匂いが残っているという説もあります。

生後６週間が匂いのピークで、その後は減少し、離乳食が始まると消えるようです。

赤ちゃんの匂いの秘密

ある実験において、ほぼ全員の女性が赤ちゃんの匂いを好きだと回答したというデータがあります。

加えて、赤ちゃんの匂いを嗅いだ脳の変化で驚くべき事実が分かったそうです。

快楽物質とも呼ばれるドーパミンが脳内に分泌されていたというものです。

ドーパミンはストレスを軽減し、多幸感をもたらします。

つまり、赤ちゃんの匂いを嗅いだママは気分が良くなり、幸福感に満ちるという変化が生じるのです。

妊娠・出産による体のダメージが残っている状態で、睡眠不足・過労・慣れない育児へのプレッシャーなど、想像以上に母体にストレスがかかっています。

赤ちゃんの匂いは、疲れたママを癒し、産後の身体的・精神的ストレスを軽減する役目を果たしていると言えます。

好きな人の匂いも好き⁉

一般に好きな人やパートナーの匂いを好きと答える人の割合は多く、これは遺伝子レベルで組み込まれたものと言われています。

スイスの生物学者、クラウス・ヴェーデキント博士の研究によると、女性は自分と異なる遺伝子型の男性に強く惹きつけられる傾向にあるとのことです。

「心地よい」「落ち着く」「安心する」と感じる体臭の相手ですと、自分とは遠い遺伝子配列を持っていて、種の保存や子孫繁栄という意味で重要な役割を果たします。

遺伝子が自分と似ている、つまり近親者との子どもは遺伝子のバリエーションが少なく、異物に対する免疫機構に弱い子どもが生まれがちです。

例として、古代エジプト王家では近親婚が行われ、先天性疾患や奇形などの遺伝病に悩まされたり、虚弱により幼くして亡くなることが多かったそうです。

一方、自分と遠い遺伝子であれば、子どもの遺伝子のバリエーションが豊富になります。

HLA遺伝子など、免疫に関わる遺伝子が自分と異なるパートナーを選ぶことで、感染症に強く、健康で、遺伝病リスクの低い子どもが生まれやすいので、匂いによるパートナー選択は本能によるものと言えます。

４人育児中の私の場合

平日ワンオペで４人育児中の私には、家族に秘密にしていることがあります。

家族の匂いってなんだか気持ちが落ち着くんですよね。

これもきっとドーパミンが出ている証拠、と自分に言い聞かせています。